【その漢字変換、あってる?】間違えがちな漢字変換をこの際言っていくよって話【かがみ・てい・くだり・さい】
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こんにちは。
理系大学生なのに、最近は個人的に専ら日本語の勉強をしているポロロッカです。最近の口癖は「日本語は難しい、だが面白い!」です。
今日はそんな「日本語」に関する記事なのですが、
みなさん、
日本語を誤用してませんか?
正直、絶対誰しも間違って使ってる日本語があると思うし、なんなら僕だってそんな日本語ごまんとあると思います。というか絶対あります。人間だもの。
でも、自分では誤用を誤用と気づけないのが現実であり、それが言語の難しいところ。
というわけで今日は、
余計なお世話は重々承知の上で、僕の身の回りでよく見かける「日本語間違い」を4つ紹介します。
そして今回は「漢字の誤変換」に絞らさせてもらいました。
特に普段文章を書く人はぜひ見ていってください。
もくじ
誤用されがちな漢字変換4選
「かがみ」
よく「〇〇の"かがみ"」と使われる言葉ですが、意味は「〇〇の模範」といった意味合いで使われるそれです。
この漢字変換で、よく「鏡」を用いる人を見かけます。
フォロワーさんのツイートなんかでもこの漢字が使われているのを目にする機会が多い気がします。
この漢字変換、正確には間違ってはいないのですが、現代では一般的ではないです。
分かる人には分かるでしょうが、正しくは
「鑑」
という字を使います。
といっても先ほど言った通り、「鏡」が絶対に間違いというわけではなく、「鏡」も「鑑」も元の漢字の意味は同じなのです。
この2つの漢字が、元々はどういう違いがあったかというと、
- 「鏡」→ガラスに金属を塗って作った「THE かがみ」
- 「鑑」→金属というよりは「水鏡(お盆に水を入れて姿を映すもの)」
という違いです。
しかしこれは昔の話。
今では「水鏡」などほとんど使われなくなったため、
- 現在では姿を写す道具→「鏡」
- 自らの手本や模範とするもの→「鑑」
と使いわけられるようになりました。
本来の意味にはほとんど差がないし、なんなら元々は「手本・規範」の意味でどちらも使われていましたが、現代の語法的には上記の使い分けがなされるのが一般的となりました。
×サラリーマンの鏡
→〇サラリーマンの鑑
「てい」
「〜〜の"てい"でお願いします」などと使われることのある「てい」という言葉。
これは、先ほどの「かがみ」程ではないですが、一部の人間の間では根強い誤用がなされています。
僕がよく見かける変換間違いは、
「程」としているもの。
たしかに「そういう程度でお願いします」と言ってもほとんど違和感はないし、そこから誤認がなされてるんじゃないかなぁと思います。
しかーし
この使い方は完全に間違っています。
先ほどの「かがみ」は「一般的ではないよね」というだけで完全に間違ってるわけじゃなかったですが、
「程」という変換は、ほんと、天と地がひっくり返っても成り立たないぐらい間違えています。
…とまぁ引っ張ってもアレなので、正しい漢字を書くと
「体」
です。
「いやいや!それ"たい"やん!」
と思われた方もいたかもしれませんが、まごう事なくこれは「てい」です。
身近なところでいうと「体裁(ていさい)」なんかが同じ用法として使われてます。
これは「様子」という意味で使われていて、まぁ、「程」は完全に間違いなんです。
他に「態」と書いて「てい」と言い表すこともありますが、なにぶん「程」は完全に間違いなんです。
これは間違えてる人が何気に多いので、気をつけてくださいね。
×そういう程で
→〇そういう体で
「くだり」
「漫才のあそこの"くだり"」みたいな感じで使われる「くだり」という言葉。
文章や物語におけるひと段落、流れを表す言葉として使われています。
そんな「くだり」ですが、これもよく見かけるミスで、
「下り」と使っている人がまぁぁぁ多い!
たしかに「物語の一部の流れ」と考えると脳内で矢印が思い浮かび上がって、そうするとなんだか「下り」って漢字に変換されるのも、分からなくもないです。
でも、これも明らかな間違い。
正しくは、
「件」
と書き表します。
この字は「くだん」とも読むので、「くだり」という読み方自体に違和感はあまりないと思います。
でも、実際文字表記で「くだり」と言いたい時にこの字を使うと、「けん」と読まれてしまう可能性が高いので、あまり文語表現として「くだり」は使いにくいかなぁというのが正直な感想です。
×さっきの下り
→〇さっきの件
「さい」
年齢を言い表す時の「20"さい"」の「さい」。
この漢字変換にも、思わぬ落とし穴があるのです。
「さい」と言われて、皆さんが脳内に思い浮かべたであろう漢字はおそらく
- 才
- 歳
の2つだと思います。
幼い頃は前者をよく使っていたでしょうし、中学生・早い人なら小学校高学年の頃に後者の字を使い始めた人も少なくないんじゃないでしょうか。
しかし、
なんと、
衝撃の事実。
「才」には年を表す意味は全くもってありません。
……めっちゃくちゃ驚いた人、いるんじゃないでしょうか?
実際僕も、初めてこれを知った時はbigすぎる衝撃を受けたことを覚えています。
それもそのはず、
「〇才」って使い方、小学校で習ったもんね?!
「make it possible with 義務教育」という謳い文句(今はじめて作った)の元、僕たち日本人が教わってきた「才」の"年齢を言い表す用法"は、どうやら全くのデタラメ……
……というわけではないんですね、はい。
驚かしてすみません。
ちゃんと説明します。
まず、年齢を表す「さい」の正しい漢字表記は歳。
これはまごう事なき事実です。
ですが、書類などでどうしても書く機会の多い年齢に関して、毎回毎回13画のこの文字を書くのはさすがに面倒だという判断がなされ、
本来全く「年齢」を表す意味など持ち合わせていない、ただただ同じ音の漢字「才」を代用するようになった、というわけです。
現代風にいうと、ギャルが「マジ?」のことを「マヂ?」と表記するのとなんら変わりありません。
音が一緒というだけで意味は完全に別物なのです。
しかし、「make it possible with 義務教育」という旗印の元、
「歳」という字を「才」で代用することが広く許容されるようになり、今に至っているわけです。
つまり、
一般的には間違いじゃない
けど、
意味的・根本的には間違い
なのです。
※だから「才」を使っても咎められることはありませんが、重要な書類や 社会人としての常識を見られるもの(履歴書)などでは「歳」を使うのが基本です。
×20才です!
→〇20歳です!
まとめ
今回「4選」と題しましたが、あくまで「僕自身が『誤用だ』と気付いているけど周りの人は犯しがちな漢字変換間違いが4つあっただけです。
なのでこの世には この4つの漢字変換間違い以外にもたくさんの漢字変換間違いがあると思いますし、なんなら今紹介した4つなんかより重い間違いもあると思います。
もちろん僕が間違って使っている漢字もあると思います。
でも、それが間違いだと気づく機会は、人が生まれて死ぬまでの時間ではあまりに少ないし、
それに気づかず死んでいくのが関の山だと思います(もしかしたらこの「関の山」の使い方だって厳密には間違っているかもしれない)。
だから、「余計なお世話は重々承知!」をモットーに、どんどん他人の間違いを指摘してほしい。
もしこの記事を読んでくださったあなたが、身の回りでよく見かける漢字の誤変換、果ては日本語の誤用を知っているなら、コメント欄でもはてブコメントでもTwitter引用でも、とにかくなんでも教えてほしいです!
そして、僕が間違えたことを口走っていたなら教えてくださると嬉しいです。
日本語は難しい、だが面白い!
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