【理系】24時間テレビは積分したら負。いけ好かない理由はそこにあった話【スカッとジャパン】
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こんにちは。
理系すぎてよく何でも積分しちゃうポロロッカです。
すこし前のことになりますが、『例年 夏の終わりに放送されている番組』と言えばみなさん何を思い浮かべるでしょうか?
もちろん人によって思い浮かべるものは千差万別だとは思いますが、その中でも多くの人が頭に浮かべるであろう番組と言えば、
24時間テレビ
ではないでしょうか。
『24時間テレビ』といえば今や日本人で知らない人はいないであろう、夏の終わりの風物詩的 長寿番組です。
調べたところ、なんと来年で放送開始から40周年を迎えるとのことで、その長寿っぷりと言ったらご長寿早押しクイズに出ている下ネタ大好きおばあちゃんも思わずその入れ歯を斜方投射してしまう程には長寿です。
そんな入れ歯まみれの超長寿番組の24時間テレビですが、
「あまり好きではない」という意見をよく耳にします。
その原因は
- チャリティー番組と謳いながら出演者には莫大なギャランティ(ジャニーズ1人1人に1000万円など)が支払われているという噂があるから
- 裏で障がい者の方たちに対して酷い扱いをしているという噂があるから
などなど色々あるらしいんですが、
どれもあくまで"噂"なんですよね。
この情報過多社会において、そんな根拠のないものを鵜呑みにしてしまうようなことはできないです(特にここでは僕自身が情報を発信する身なので)。
しかしですね、
実は僕も、24時間テレビはあまり好きではないです。
そう思うのには、根拠のない噂ではなく、なにか明確な原因があるんじゃないか?と思ったので、いろいろ考えてみたんですが、
その原因を、なんと見つけてしまいました。
そう。
僕が24時間テレビをあまり好まない明確な原因とは
積分したら負になるから
です。
もくじ
『積分したら負』とは
いきなりわけわかんないこと言ってすみません。
しかししっかり説明するので、気になる人は読んでみてください。
まず、簡単にいうと
数学用語【積分】とは、"面積的なもの"を求めることです。
少しややこしい言い方をすると、tの関数f(t)をtで積分したもの(範囲はグラフf(t)とt軸の交点の範囲内とします)は、グラフf(t)とt軸に囲まれた面積を表すということです。はい、読まなくて大丈夫です。
図に描いて表したら、下のようになります。
tの関数f(t)を積分したものとは、この赤い部分の面積というわけです。
しかし、この項目の最初の説明で、『面積的なもの』と言いました。
そう、実は積分して出るものははっきりそのまま『面積』ではないのです。
では何かというと、
符号つき面積です。
つまり、プラスマイナスがあるんです。
さっきの図の赤い面積は、t軸より上、つまり正の部分にあるので、正の面積。
では逆に、
この図のように、t軸より下にある部分の緑の面積は、負の面積と言えます。
長くなりましたが、積分とは、
符号つき面積を求めること
として、軽く理解してください。
※ちょっと詳しい方からしたらツッコミどころ満載な説明だとは思いますが、ここでは省略してこのような解説とさせていただきます。それでもやっぱりどうしてもツッコミたい方は、我慢してください。
24時間テレビを積分したら負になる理由
はい、では本題に戻ります。
24時間テレビを積分するには、まず24時間テレビをグラフ化しなければいけません。
ここでは、時間の流れに伴う24時間テレビの魅せ方をグラフにしたいと思います。
まず、24時間テレビと言われて、みなさん何を思い浮かべるでしょうか?
募金? ジャニーズ? それともオリジナルTシャツ?
色んなことを連想できますが、おそらくほとんどの人が、
24時間マラソン
を思い浮かべたことでしょう。思い浮かべたことにしてください。はい。思い浮かべましたね?
そんな24時間マラソンの目的って、
「ランナーはこんなに苦しいことに耐えてる! よし、みんなで応援しよう!」
的なことだと思うんですよ。
それは番組全体を通して見ると、「障がい者の人たちはこんなに苦しいことに耐えてる! よし、みんなで応援しよう!」というものに重なると思います。それを一般芸能人(今年はブルゾンちえみ)に置き換えてるだけです。
これをグラフ化してみます。
まず、ブルゾンちえみからしたら、元々は何も苦しくないのに、24時間マラソンという過酷なことを強いられてるわけです。
つまり、0からマイナスへと進みます。
そして、番組の最後にはそれをみんなで応援して、エンドレス・サライを歌い続けて、感動のゴール、となります。
これは増加関数と言えます。
しかし、ゴールしたらブルゾンちえみは元の生活 元の状態に戻ります。
つまり、0に戻るというわけ。
これを全て繋いでグラフ化すると、以下のようになります。
もうわかると思いますが、
このグラフを積分すると、負になります。
以上から、
24時間テレビ(というか24時間マラソン)を積分すると負になる
ということが証明されました。
だから何?
「負になったけど、だから何?」ってなりますよね。
ですがぼくはこの正負を、"本質"だと思っています。
番組の最後、ブルゾンちえみの苦悩を乗り越えたゴール、感動のフィナーレだけ見たら、「24時間テレビ最高!」「今年も感動したぜ!」「応援してよかった!」って思うかもしれません。
しかし、実はそれはゴールまでブルゾンちえみが苦しんだが故にある"人為的な感動"なのです。
僕はそこに目を向けたいのです。
「結果よりも経過が大事」なんて言葉はよく耳にしますが、それはまさしくこのことに対して言えることではないでしょうか?
それが、僕が24時間テレビをあまり好きではない明確な理由です。
他にもあるぞ、積分したら負
逆に、この世にある『積分したら負』な出来事、だいたい理不尽なんじゃねぇか?って思ったので、居ても立っても反復横跳びしてもいられなくなったので、いろいろ考えてみました。
するとそのような事例をいくつか見つけたので、紹介します。
スカッとジャパン
ゴールデンタイムにドンと構えるテレビ番組。
始まったのこそ比較的最近ですが、その名がテレビ業界 そして僕たちの生活の中に轟いていることを見るに人気番組なのでしょう。
しかし、僕はこの番組が大っ嫌いです。
その理由に関しては、はてなブロガーのたんたんさん(id:fukai19930806347)も結構前に言及していて、僕はこの記事を読んでる途中8億回ぐらい「わかる〜〜うんうん」って共感しました。すいません7億9999万9990回ぐらい盛りました。
そしてこの記事中で僕が最も深く共感した「スカッとジャパンがスカッとしない理由」というのが、
理不尽をした人が痛い目みたってだけじゃスカッとしない
というものです。
これを先ほどのようにグラフ化してみると、
- 主人公が嫌な目に遭う: 0からマイナスへ
- 誰かがそれを助ける・嫌な目に遭わせた奴を成敗する: 増加関数
- 主人公に再び平穏が訪れる: 0にもどる
ってだけでまさしく24時間テレビの場合と等しく、下向きに膨らんだグラフになります。
もちろん、これを積分しても、負ですね。
だからこの番組のこともあまり好きではないのでしょう。
禁煙(タバコ)
これは別に僕自身が好き・嫌いとかではないんですが、
禁煙に成功した人を見ても、「すごいやん!」なんて別に全くこれっぽっちも思いません。
それは、これも先ほどと同様、
- タバコを吸い始める: 0からマイナスへ
- ニコレットなどで禁煙運動を始める: 増加関数
- 禁煙に成功: 0にもどる
というわけで積分したら負に変わりありません。
本当に、結果よりも経過が大事なんだって、深く噛み締められますね、積分。
逆に、積分したら正のものって?
ここまでは長々と、5000字に渡って「積分したら負になる事例」を挙げてきました。
では最後に、
逆に、積分したら正になるものってなんだろう
ってことを考えて終わりにしたいと思います。
積分して正になるものって、つまり最後だけ見たらバッドエンドのようだけど、実際はプラスだったんだぜってものです。
身近なもので、これを考えてみてください。
答えは容易ですね。
そう。
『恋愛』です。
細かく言うと『失恋』と言った方が正しいかもしれません。
失恋って一見「人生のどん底」「最悪だ」「もういなくなってしまいたい」って思うかもしれません(失恋した友人見てたらみんな揃ってそう言う)。
でも、僕はそんな状態に陥った友人を、全てこの言葉ひとつで元気付けてきました。
「お前がしていた恋愛って、積分したら、正になるんだぜ?(イケボ)」
キョトンとした目で僕を見つめる友人に、いつもこう説明します。
- 彼女のいなかったお前が、あの子と付き合った: 0からプラスへ
- 付き合ってる間、色んなところにデートに行った: めっちゃプラス
- そして失恋し、別れた: 0にもどる
僕「これをグラフ化すると、こんなグラフになるだろ?」
友「お、おぉ…………!」
僕「これってつまりさ……」
友「おぉおおお!!!!!」
ハート「クルリーーーン」
友「?!?!?!」
僕「(カキカキ……)」
友「これって……もしかして…………」
僕・友「ウホウホ♪」
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