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【美女と野獣】英語版タイトル"Beauty and the Beast"にて theが付いたり付かなかったりする理由と意味を考えてみた話【映画レビュー】

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こんにちは。

ラ・ラ・ランドを観てからミュージカル映画が好きになったポロロッカです。





本日4月22日、公開翌日にして早速観てきました、
「美女と野獣」

英語タイトルは、「Beauty and the Beast」というそうです。



出典:美女と野獣


映画を公開日の直後に観に行くと、むちゃくちゃ混んでる上に、知ったかぶりをしまくる人が多く、放映終了後に映画館内で「知ったかぶり批判発言」を耳にしやすい傾向があるので、
生まれてこのかた 映画は公開数週間後に行くというのが僕の中での決まりでした。


ですが、先月「ラ・ラ・ランド」を映画館で観た時に、実写版「美女と野獣」の予告がやっているを観て、
「これ、早く観たいっ!」
という今まであまり感じたことのなかった感情を抱きました。


そして「ラ・ラ・ランド」を通してミュージカル映画&字幕版映画の魅力にどっぷりハマったので、その感情は まるでバスケットボール強豪校の外国人留学生のガタイのごとく大きくなってました。

だから「公開されたらすぐ観にいってやろう!」と思っていたわけです。


そして昨日4月21日に「美女と野獣」が公開され、早速本日観に行ってきました。



↓ラ・ラ・ランドを観た時の関係なさすぎる考察記事↓


もうほんとアニメの実写化では類を見ないほどの「大成功映画」だったわけですけど、公開されたばっかりなので、
「【ネタバレ注意!】観に行った感想!」
的な記事を書いても逆に誰も読んでくれないんじゃないか?と思い、今回の記事を書いています。


ズバリ、
英語版タイトルに違和感がある件についてです。




もくじ

英語版タイトルの違和感


出典:Beauty and the Beast


「美女と野獣」の英語版タイトルは、冒頭でもちらっと言った通り「Beauty and the Beast」です。


Beauty は「美女」という意味、

そしてBeast は「野獣」という意味です。


うん、ここまではそのままなんですよね。



でも問題なのは冠詞theの使い方です。



「Beauty and the Beast」というように、
Beautyにはtheが付いておらず、Beastにはtheが付いているのです。


どっちにも付いてないとかどっちともに付いてるとかなら分かるんですが、こう片方ずつで違うというのは1番気持ち悪いですよね。違和感とはまさにこれのことです。



というわけで、このままだと気になってしまって夜も眠れないし朝も起きれないと思ったので、その理由というかtheの意味を考えてみました。


とりあえず足りない頭で考えてみた


大学受験を経験してから早2年以上経ち、もはや英語なんて言語との心理的距離は 伊能忠敬でも電車を使おうと思ってしまう距離ぐらいに遠くなってしまっているのですが、そんな頭をフルに使って この「theの謎」を解いてみようと思います。




まず、theって「定冠詞」といって、直訳すると「その」って訳せます。
でもいつでも「その」って訳すというより、「特定の」とか「例の」っていう意味合いで捉える感じです。
ここまでは皆さんご存知の通り。



逆にtheどころか何も付かないっていうのは、
○概念的な名詞
○固有名詞
の時ぐらいです。
もしかしたらもっとあるかもしれないけどまぁ僕が知ってる限りではこれらのみ。



この規則を鑑みると「Beauty and the Beast」っていうのは
「"美"と"例のあの野獣"」ということになります。


作中では野獣というのはこの世に1匹しかいない感じなので、theが付くのはわかります。

ですがBeautyを「美」と訳すのは違う気がする……これはやはり「美女」と訳したいです。




そこで僕が立てた仮説が、
「美女」は、「野獣」と違ってこの世に1人ではないから、それらの対比としてあえてtheを付けていない説です。

相対的にtheを取っただけ という感じ。

文法的には不定冠詞の「A」を付けなければいけないですが、theと違ってaはなんかダサいイメージがあるから付けてないだけじゃないかなぁと。



これが僕が出来うる最大限の解釈なのですが、
いかんせんこじつけ感が強いですね。


たとえば最後の「a はダサいから付けてない」とか言いだしたら、「じゃあtheも付けなくていいじゃん」ってなります。


だからもっと正しくて納得できる解釈があるはずです……。


Google先生に訊いてみた

やはり最後に頼るべきはGoogle先生です。
というわけでいろいろ調べてみました。

正直肩透かし的なことしか載ってないんだろうなーとか思ってたんですが、
むーーーちゃくちゃ納得できる解釈が載っていたので紹介します。


Beauty、まさかの""人名""だった

そうそれこそ、「Beautyを人名と捉える解釈」です。

さっきまでは普通名詞として「美」「美女」と捉えていましたが、そもそも固有名詞であるとする考え方です。



まず、「美女と野獣」の美女である女性の名前は「ベル」と言います。

彼女は、生まれはフランスである ということが作中で語られています。


そして、そんなフランスにて「ベル」という名前は、日本で言うところの「美子」ちゃんといった感じ、つまり、
英語で言うと「Beauty」ちゃんということになるのです。


つまり「Beauty and the Beast」のBeautyは人名を表す固有名詞なので、theどころか冠詞すら全く付いていなかったということなのです。

実際には「Beauty」という名前はあまりないらしく、この用法で「べっぴんさん」みたいな感じで使われるらしい。



いやはや、これはマジで目から鱗すぎる解釈でした。

参考にしたページ→美女と野獣 ”Beauty and the Beast” なぜtheがないか。 - 英語 解決済 | 教えて!goo



ちなみに、このあとフランス版の「美女と野獣」のポスターを調べてみたんですが、



出典:美女と野獣

確かに「Beauty」のところが「Bela(ベルのこと)」となっているので、この解釈の信憑性は高そうですね。



2017/4/24 追記

このポスターはどうやらポルトガル語のようでした。
でも、フランス語ではやっぱり「Belle」らしく、英語版タイトルの「Beauty」が人名であることに間違いはないです。


まとめ

英語の、特に冠詞に関する分野ってむちゃくちゃ奥が深くて難しいですよね。

でも、冠詞だけのことだと思ってたら、まさかそれとはまた別の要因でこのタイトルが付けられていたというのは、じんぱなく面白い(interesting的な意味で)と思いました。



ぜひみなさんも、周りの人にこの豆知識を披露してみてください!
あわよくばそれを機に映画「美女と野獣」を観に行ってください!!
むちゃくちゃおもしろいので!!!




P.S.

今日、映画館にて美女と野獣の撮影ブースがあったので撮った写真を貼っておきます。

モザイクでわからないですが、本編を観終わったあとなので感動しすぎて無表情でした。

みんなも撮ってみてね☆









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ラ・ラ・ランドの考察



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